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歯周病安定期治療(SPTⅡ)

SPTって??

そもそも「SPT(エスピーティー)って何?」と思われる方もいるかと思います。SPTとは「歯周病安定期治療」のことです。歯周病の進行度合いの一つの目安として歯周ポケットの深さがあります。中程度から重度の歯周病の場合、適切な治療を受け病状が安定したとしても、歯周ポケットが深い状態のまま残ることがあります。ここで歯周ポケットをゴミ箱に置き換えてお話しします。ゴミ箱も定期的に洗浄していると雑菌の繁殖を抑えることができますが、洗浄もせずそのままの状態にしておくと雑菌はどんどん増殖し続け、更に異臭も放ちます。雑菌が増殖し続けこびり付いてしまうと洗浄するのも一苦労です。これは歯周ポケットにも同じことが言えます。

SPTⅡの効果

  • 歯垢を除去する事でお口をすっきりさせます。
  • 歯がピカピカになり、歯磨きでは取り切れない汚れを取る事で、細菌を再付着しにくい状態にします。
  • 歯磨きでは取り切れない強固に付着している細菌(ミュースタンス菌)を取り除く事ができるので、虫歯のリスクが軽減できます。また、歯面を綺麗な状態に維持することで、ポケット内の細菌の繁殖を抑制する事ができます。
  • 歯周病リスクの安定化が出来て、歯磨きでは届かない歯周ポケットの中の細菌も取り除く事ができます。

このSPTを継続することにより、お口の中の健康を獲得し、全身的にも健康をGETすることができます。美味しい食事を自分の歯で噛んで食べて、健康寿命をさらに延ばしたいですよね!?

歯科医のかかり方と残存歯数

毎月SPTを受診することで、より詳細に歯周ポケットのチェックが行なえるようになり、変化にも早く気付くことができます。また、必要なケースにおいては毎月ポケット内の細菌の洗浄が行えます。定期的に口腔内の管理をすることにより再発や進行のきっかけを抑え、健康な状態が維持されます。歯面を専用機械でツルツルに仕上げることにより、歯面への細菌の再付着と着色除去もでき、患者様自身で行う日々の歯磨きの管理もしやすくなりました。

かかりつけ歯科医を持つことによって、歯牙の保有数も増加ししっかり噛める口腔環境を作ることが出来ます。症状がある時だけ受診するのとしないとでは、残存歯数に雲泥の差が・・・。

歯周病の成り立ち

歯周病の成り立ち

歯周病の進行するスピードは歯周病菌数と体の抵抗力のバランスにより健康が維持されたり進行したりします。お口の中の細菌数を極力抑える事で安定した状態を維持することが可能です。

歯周病の発症・進行と生体反応

歯周病の発症・進行と生体反応

体内においても歯周病細菌が体内に入り込むことにより生体の防御力にてさまざまな反応を起こし細菌に対して防御反応を示しています。

このバイオフィルムという細菌叢ができてしまうとブラッシングだけでは除去できません。そこで、私たちのプロフェッショナルの出番となりPMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥースクリーニング:専門的機械的歯面清掃)を行います。つまり、患者様と私たちプロのケアのバランスが肝となります。私たちは、患者様と健康の架け橋です。